こんにちは。
しょとぱぱです。
今年も気付けば半分が終わり、7月になりました。
ぼちぼち今年の海開きのニュースを見た方や
今年もコロナで海水浴場が開かれないといったニュースを見た方もいるかもしれません。
ちなみに海水浴場が開かれないということはライフセーバーがいない可能性が高いので
暑い夏、家族で海に行こう!と思ってるパパママはお気をつけください。
ライフセーバーがいない海で遊ぶ際は皆さんが自分で自分の身を守らないと行けません!
海は楽しい場所ですが同時に危険もたくさんありますし、場合によっては命に関わります。
ぜひ知識を身につけて楽しい海遊びを今年の夏は満喫してください。
今日は、ライフセーバーのインストラクターもしているしょとぱぱが、
海水浴場でよく見るけど、ライフセーバーが危険だと思う遊具を紹介いたします。
実は危ない!危険な遊具
さて、それでは危険な遊具を見ていきましょう
結論から言えば、下の3つです。
・シャチ等の大きいフロート
・ビーチボール
危ないと考える理由はきちんとありますので、
それぞれ説明していきましょう!
足入れ付きの浮き輪
これは小さいお子様がいると海水浴場に持っていく人も多いんじゃないでしょうか?
浮き輪に足を入れる穴がついたヤツです。
と思う方もいらっしゃるかと思います。
でも、これは本当に危険です。
ホント家にあったら今すぐ捨てて欲しい。
海水浴場だけじゃなく、プールで使っても危ないです。
危ない理由は
・ひっくり返ると自力でで元に戻れない
・足が抜けないとそのまま溺死に至る
恐ろしすぎる・・・
ちなみに過去には死亡事故も起きており、経済産業省も以下のような資料を2007年に発表しています。
「絶対に目を離さないで!浴槽用浮き輪で乳幼児の溺死も!」
というかこれって玩具業界では浴槽用の浮き輪なんですね。
なおさら、海に持って来ないでください。(泣)
保護者の方が近くにいてひっくり返った時にすぐに戻してあげればいいんですが、
といって安心してしまう方も結構いらっしゃいます。
ライフセーバーがいれば基本的に要注意人物なので注意してみてるので、
ひっくり返った時はすぐ助けに来ると思いますが、
状況によっては発見が遅れる可能性も否定できないのでやっぱり使わないのが一番ですね。
シャチ等の大きなフロート
海水浴場の定番です。
シャチや亀、最近ではインスタ映えの影響(?)でフラミンゴとかユニコーンとかも売ってますね。
コストコで売っているフラミンゴやユニコーンを見るたび
「うわぁ・・・」
という何とも言えない気分になります。
プールとかで遊ぶ分にはいいと思うんですが、海水浴場で遊ぶとなるとライフセーバーに要注意人物とチェックされます。笑
危ない理由は
・つかまって浮いていると足がつかないので潮流の影響を受けやすい
・浮力が大きすぎて機動力がないため、流されると戻って来れない
遭難するやつやん・・・
昔の漫画なんですが、「トッキュー」っていう海上保安庁特殊救難隊を描いた作品がありまして、
その作品の中でもフロートで遭難するエピソードがありました。
かなり綿密に取材しており、漫画作品としても面白いので、気になる方はチェックしてみてください↓↓
トッキュー!!
話を戻しますが、大きなフロートはそのおおきさと浮力から風と潮流の影響をメチャメチャ受けます。
浜から沖に向かって吹く風(オフショア)が強い日や
浜から沖への潮の流れ(離岸流/リップカレント)が
発生している場所だと一瞬で自力じゃ戻れない場所まで流されるのでごちください。
需要あれば離岸流についても記事にしたいです。
ちなみに海水浴場の現場では人と一緒に流されるよりも手を離してしまってフロートだけが流されるケースが圧倒的に多いです。
私もたくさん海に還って行ったシャチを見てきました。
セクシーな大臣はこっちのプラスチック規制はしないんですかねぇ・・・
インスタ映えのために待っていくなら砂浜で枕やクッション代わりに使うことをオススメします。
砂浜でフロートから離れる際は風で飛ばされないように注意してください!
ビーチボール
これも海水浴の定番ですね。
名前にビーチついてるし。
ただし!この定番ビーチボールにも危険が潜んでます。
・風と潮流ですぐ沖へ流される
・泳いで追いかけていって浜に帰る体力がなくなり溺れる
意外と思う方もいるかもしれませんが、ライフセーバー的には要チェックなんです。
先程のシャチ達と同じなんですが、軽すぎてすぐ沖へ行っちゃうんですよね。
今度は小さいからすぐ取れる気になって追いかけるんですが、
先程も言ったように離岸流はオリンピック選手並の速さなので追いつけないんです。
すぐにあきらめちゃう人はいいんですが、深追いして泳いでいくと浜は遥か彼方。
フロートと違って浮力がないので泳ぎ慣れてない人だと帰れなくなって溺れてしまいます。
なのでビーチボールが飛ばされて足がつかないとこまでいったら潔くあきらめましょう。
悲しくなりますが、命には代えられません。
私が学生時代にパトロールしていた海水浴場は可能な限り取りに行くという方針でしたので、
シャチやビーチボールを助けたことも多いです。
が!
基本的に人的リソースが割かれるのでライフセーバーが救助の必要ないフロート、ボール類を拾ってあげることは少ないです。
ライフセーバーに
ってお願いして断られても怒らないであげてくださいね。
人命第一でパトロールしてますので。
じゃ、オススメの遊具は?
ここまで読んでいただいた方はこんな疑問が頭に浮かんだと思います。
はい。
そうなりますよね。
個人的にオススメなのは
・フィンのついてないボディボード(+リーシュコード)
・ビーチバレーのボール(小さいお子様には柔らかいソフトなボール)
どれも上に書いた遊具より安全に遊べますし、海水浴を何倍も楽しめます!
なぜオススメなのかはまた別記事でまとめたいと思いますので、少々お待ちください。
最後に
ライフセーバーが教える実は危険な遊具、紹介してきました。
ライフセーバーは人を救助するのが目的だと勘違いされてますが、
実は事故を未然に防ぐ、つまり安全な海水浴を提供するのが本質なんです。
今回挙げた遊具はライフセービングが盛んなオーストラリアではほぼ使われてないんですよね。
少しでも納得いただけたら危ない遊具は使わずに安全な海遊びをお楽しみください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日はこの辺で。
ばーい!
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