意外と知らない?新車購入に勧められる残価設定型クレジットとは?

カーライフ

こんにちは。

しょとぱぱです。

皆さん、車ってお持ちですか?

都心部の方などは車所有の方が少ないと思いますが、またまだ地方では車が必須ですよね。

最近では車を購入する時に必ず勧められるのが残クレこと残価設定型クレジットです。

これはあらかじめ数年後の下取り価格=残価を設定し、車の購入金額から残価を引いた分を分割で支払う方法です。

車の購入方法はいろいろとありますが、今日はこの残価設定型クレジットについて特徴やメリット、デメリット、残クレがオススメな方をまとめていきたいと思います。

新車の購入方法については下記の記事でまとめておりますので、併せてお読みください。

新車を買う時のお得な購入方法は?
新車を購入する時には現金、ローン、残価型クレジットなど、様々な購入方法があります。その中で私が思う一番お得な方法、またそれぞれのメリットデメリットをまとめました。



残価設定型クレジットとは?

残価設定型クレジットとは、あらかじめ数年後(おおよそ3〜7年)の下取り価格=残価を設定し、車の購入金額から残価を引いた分を分割して支払う方法です。

例えば、400万円の車を3年後の残価を200万に設定すると、残りの200万円を3年かけて支払うという形になります。

では、3年後に200万を支払い終わった後、残価の200万はどうするのか、という点ですが、この200万の清算方法はいくつかあります。

  • 車を返却する
  • 同じディーラーで車を買い替える
  • そのまま乗り続ける

以上3つが選択肢となります。

車を返却する

残クレを利用する場合、この方法が最もシンプルです。

ローンの支払いが終わると同時に残価分の対価として乗っている車を返却することで清算できます。

ただし、決められた月間走行距離を上回っていたり、カスタムしている場合、また事故や修理をしている場合では設定した残価を下回るケースもあり、その際は追い金が発生することもありますのでご注意を。

同じディーラーで車を買い替える

現在、車を所有している方が車を返却したところで車が必要な方がほとんどだと思います。

そうなれば、(車を返却して)新車に買い替えるという選択肢を取ることになるかと思います。

この場合は、ディーラーとしてもかなりメリットがありますし、付き合いの実績もあるので次の買い替え時はいろいろと良い条件を引き出しやすくなる可能性が高いです。
(もちろん、ディーラーや担当者によりますが・・・)

そのまま乗り続ける

残価分を現金一括か再ローンを組むことで乗り続けるという選択肢もあります。

ただ、そのまま乗り続けるには後述しますが、メリットがあまりなく、デメリットもあるので、この選択肢を選ぶ方はこじんてきには個人的にはオススメできません。

 

ちなみに残クレはメーカーによって名称が違います。
またメーカーや車種によって残価率が変わります。

例えばマツダではスカイクレジットという名称です。
マツダは比較的高めの残価率を設定しており、3年で55%、5年で35%の残価率を設定しています。

残価設定型クレジットのメリットは?

残価設定型クレジットのメリットをお伝えしていきます。

メリット
月々の支払いが低く抑えられる
・キャンペーン等が多い
・審査が比較的通りやすい
・手続きが比較的カンタン

まず、残クレは返済金額が単純に少なくなるため、月々の支払いは低く抑えられます。

他のローンだと月々の返済額が予算オーバーということであればオススメできます。

また、残クレはディーラーとしてもオススメしたい購入方法なので、金利の優遇や割引、販促品などのキャンペーンをしていることも多いです。

残クレの審査は比較的通りやすいですし、手続きもディーラー側で大半をしてくれるのでカンタンに済むというのもメリットです。



残価設定型クレジットのデメリットは?

では反対にデメリットを見てみましょう。

デメリット
残価金額にも金利がかかる
・所有権が自分の名義にならない
・走行距離やカスタムなどの制限がある
・状態によっては残価を割って追い金が発生することもある

残クレの最大の落とし穴と言えるのが残価金額にも金利がかかるという点です。

先程の例でいうと400万円の車を残クレで購入すると返済金額は200万円なのですが、金利は400万円に対して計算されます。

月々の支払い額が抑えられてる反面、元本が減るのも遅いので金利手数料の総額としては高くなる可能性があります。

具体的な例を挙げると私が先日、契約したCX-8 25S Lパッケージ AWDを見てみます。

ちなみに私が契約したグレード、オプション等はコチラの記事をご覧ください。
cx-5オーナーパパが選んだcx-8のグレードとオプションは?【前編】
cx-5オーナーパパが選んだcx-8のグレードとオプションは?【後編】

それでは例としてマツダクレジットのホームページでシミュレーションを見ていきましょう。https://www.mazda.co.jp/purchase/credit-plan/skyplan-cp/

ここでは便宜上、下取り車があるという設定で端数を差し引き、400万円の車を残クレで支払うということで見ていきます。

マツダスカイプラン(残価設定型クレジット)

金利:2.99%
支払い回数:37回(3年)
月々支払い:60,670円×35回
最終回1回前の支払い:60,659円
最終回の支払い:2,098,000円(残価分)
分割支払い手数料:282,109円
総支払額:4,282,109円
金利:2.99%
支払い回数:61回(5年)
月々支払い:51,252円×59回
最終回1回前の支払い:51,246円
最終回の支払い:1,335,000円(残価分)
分割支払い手数料:410,114円
総支払額:4,410,114円

いかがでしょうか?
一般的な残クレの支払い期間である3年と5年でシミュレーションしてみました。

3年だと約28万円、5年だと41万円の金利手数料がかかってきます。

ちなみに、同様の条件で通常のローンを組むと

3年の場合、116,307円/月で金利手数料は合計187,052円
5年の場合、71,856円/月で金利手数料は合計311,360円

です。
計算は損保ジャパンシミュレーションより
https://www.sompo-japan.jp/webloan/index04.html

 

同じ条件だと残クレの方が金利手数料が高く、支払い総額が増えます。

残クレを利用することにより、値引きが大きくて得した!と思っていても実際は支払い総額だと損している・・・なんてケースもあるのでご注意ください。

もちろん、現実では金利優遇や下取り価格、その他様々な条件で異なるので単純な横比較はできませんが、金利のカラクリは頭に入れておいてください。

 

また、残価が保証されるとは言ってますが、決められた制限を守らないと期間満了時にこの残価を割ってしまい、追加で支払いを請求されるケースがあります。

たとえば多くのケースで月1,000kmまでの走行制限やカスタムの制限があります。

ただ、走行制限といっても毎月チェックされるわけではなく、下取り時に平均して算出しますので多少の前後は問題ないです。

ただ、オーバーしていると1kmにつき、いくらといった計算で請求されます。

マツダスカイプランの場合は
80,000km以内の超過走行分は10円/km
80,001km以上の超過走行分は20円/km
参考:https://www.mazdacr.co.jp/lineup/lineup.html?mode=sky#regulation

また、ホイールの取り替えやエアロパーツを付ける方はきちんと純正のパーツも取っておきましょう。
内外装により査定の減点があると追加料金を請求されます。

もちろん、事故や修復歴があるとこれも減点で追加料金が請求されます。

また、残クレを利用した場合はクレジット会社が所有権を持ち、購入者は使用者という形で車検証に記載されます。

つまり、所有者は自分じゃないんですね。

普通に使う分には問題ありませんが、途中で車を手放したい時など手続きが煩雑になります。

また、気持ちの面で自分の所有にならないというのがイヤな方には向いてません。

気にしないという方も多いでしょうが、私は気にするタイプです。笑



残価設定型クレジットをオススメしたいのはこんな方!

残クレについてメリット、デメリットを解説してきました。

それを踏まえて残クレ利用をオススメしたい方とオススメできない方をまとめます。

残クレをオススメする方
・車への月々の支払い額が決まっている方
・定期的に新車に乗り換えたい方
・期間限定で車が必要な方
・リセールバリューを気にせず車を選びたい方
残クレをオススメできない方
・月々の支払いよりも支払い総額を抑えたい方
・一台の車を長く乗り続けたい方
・リセールバリューの高い車を選びたい方

まず、残クレをオススメしたい方は車の出費金額が月々決まっている方です。

残クレは月々の支払額は抑えられる方法なので、毎月車に使える出費が決まっているなら残クレを利用しやすいです。

また、転勤や単身赴任、大学在学中の学生など、一時的に車が必要な方は支払いが終わると同時に返却できる残クレは都合が良いでしょう。

ちなみに決まった期限を月々定額で利用したいという方はカーリースも選択肢にはいりますので、カーリースもぜひご検討ください。


あとは定期的に新車に乗り換えたいにも残クレはオススメです。

最近の車は数年経つと技術的にも大きく変わりますし、定期的なモデルチェンジや別の車種に乗りたい方は月々一定の支払いで多くの車に乗れる残クレがピッタリです。

反対にオススメできない方は1台を長く乗るつもりの方です。

残クレは設定期間が終わったあとも残価を現金一括や再ローンを組んで支払うことで乗り続けることができます。

・・・できますが、この再ローンは大抵の場合金利が上がりますし、現金一括で清算できるような方は最初から残クレではなく頭金にして銀行系ローンなどで組んだ方が良いです。

また、リセールバリュー重視で車を選ぶ方は残クレ満了時に最初に設定した残価より市場買取価格の方が高いケースもありますので、そうなると損してしまいます。

中古市場はどうなるか読めませんが、人気が高く、リセールバリューが良いとされる車種を残クレで購入する際は気をつけましょう。

最後に

いかがだったでしょうか?

いろいろと書いてきましたが、最適な車の購入方法は乗りたい車や資産状況、ライフスタイルによって人それぞれ違います。

残価設定型クレジットは賛否両論ありますが、残クレがベストな方もいらっしゃいます。

ぜひ今日の記事を参考にして、残クレを利用するか否かご検討ください。

それでは今日はこの辺で。

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